交通網が発達した今の日本ならどんなに不便な場所でも12時間あれば東京から行けるはず。
そんな中、小笠原諸島父島へ行ける方法は週に1便・片道24時間『おがさわら丸』の船のみ。
なかなか味わえない不便さ。だからこそ惹かれる魅力がある。
そんな魅力に惹かれ、いざ小笠原へ。
浜松町駅から徒歩10分でおがさわら丸が発着する竹芝客船ターミナルへ到着。
朝10時。人はまばら。
小笠原行きの船だけでなく東京の島、伊豆諸島行きの船待ちの人もいました。
事前に予約を済ませているので、チェックインカウンター(8番窓口)でチェックイン。
あとは、番号を呼ばれるまで待つのみ。
この日の乗船者数は300人程度。8月末でしたが家族連れと年配の方のツアー団体が多め。
おがさわら丸はお盆と年末年始や春夏休み中は、650~800人程乗船するそう。
ターミナル内には、売店と自動販売機あり。
番号を呼ばれ、いざ乗船。基本的には、高い等級の部屋の人から乗船のようです。
今回乗ったのは、一番安い2等和室。安いと言っても片道26,990円。往復で53,980円。(乗船する月によって値段の変動あり。)
アジア諸国に行くより高い。東京都(竹芝)から東京都(小笠原)に移動するだけなのに。
2等和室は1畳程のスペースがあるだけ。ちょっと赤は落ち着かない…。
青が落ち着けていい感じ。ただ、2等和室は席自由ではなく席が指定されています。壁際や床色を選べるわけではないのは残念。
2等和室以外の部屋の様子はこちら↓
荷物を置いて落ち着いたので船内散策。
船内案内所。基本的に困ったことがあった時はここに行けばOK。
顔ハメパネルや乗組員の制服と制帽を身につけて写真が撮れるコーナーも。
子供やファンにとっては嬉しいポイント。
デッキのフロアはカラフル。
大型台風の翌週でしたが、「揺れがひどくて歩けない!」なんてことはありませんでした。
基本階段での移動となりますが、エレベーターもありました。
船員がサポートしてくれるので、車椅子の方も安心して乗れるようです。
今回、2等和室以外の部屋は覗きませんでしたが、通路だけちらっと覗きました。普通に綺麗なホテルと変わらない感じ。
そして、ミニサロン南島。
ミニサロン南島は飲食可能。
カップラーメンのお湯も完備。
コンセント&椅子もあるので、パソコンで仕事(?)をしている方も多かったです。
電波は通じないしWi-Fiも圏外なのでネットに接続しなくてもできることに限られますが。
右手に見えるタバコマークの部屋が喫煙所。
お酒・飲料・軽食・アイス・カップラーメンなどの自動販売機もありました。
船に乗り込む前に買い忘れても問題なし。
こちらがシャワー。
ボディーソープとシャンプー完備。水圧は強いわけではないが弱いこともなく問題なし。
シャワー室はかなり綺麗で脱衣所も用意されてるので、困ることはあんまりなさそう。
トイレも普通に綺麗。
こちら各島の通過予定時刻と電波状。最初と最後だけ繋がる程度。
現代では、長時間強制的にネット環境を切断できる貴重な時間。
船内レストラン『Chichi-jima』(上)と展望ラウンジ『Haha-jima』(下)
どちらも船上料金で割高なので、今回は利用しませんでした。
小笠原ついてから美味しいものを食べるためにカップラメーンで我慢。
デッキに出ることもでき、出発してからはレインボーブリッジや羽田空港などがみえます。
夕方デッキに出ると驚くほど風が強く、手すりに捕まってないと歩けませんでした。『こんな状況でもデッキでてもいいの??子供なら海飛ばされちゃわない??』と思ってしまうほど。
基本的には風が強くなったりすると閉鎖されるようです。(基準はわかりませんが)
船内にはスタンプラリーがあったりキッズルームがあったりするので、少しは子供の暇つぶしになりそう。
船内唯一の売店「ショップドルフィン」
お酒やおつまみもあればレンチンで食べれる冷凍食品やおがさわら丸グッズ(Tシャツやマグカップ)なども販売されていました。
おがさわら丸限定販売の金色のギョサンも。派手で履くのに少し抵抗はありますが、限定品と言われるちょっと買いたくなってしまう…。
基本船内でやることはありません。
酔わないようにしつつ、寝るか食べるかダウンロードしておいた動画を見るかデッキに出て風に当たるぐらいしかしませんでした。
デッキに出るともちろん潮風なのでベタつきます。一夜明けたデッキの手すりには、天然の塩の結晶がついてました。
弟島・兄島・父島が見えてきました。
ゆっくりだけど、だんだん父島に近づいていくドキドキ感が堪らない。
片道24時間は、長旅のようであっという間。
以上、おがさわら丸の船内写真でした。
【まず読みたい記事】小笠原への行き方とおがさわら丸の予約方法(注意点)の記事もご参考ください!